窓・サッシから雨漏りする原因は?結露との見分け方と応急処置を解説
雨の日に窓枠やサッシが濡れていると、「窓が壊れたのでは」と考えやすいものです。しかし、水が見える場所と雨水が入った場所は、必ずしも同じではありません。
窓と外壁の継ぎ目から入ることもあれば、窓より上の外壁や屋根から入った水が壁の内側を伝い、サッシまわりに現れることもあります。雨漏りではなく、室内の湿気による結露や、エアコンなどからの水漏れという場合もあります。
まずは室内を濡らさないように応急処置をし、いつ、どこから水が出たのかを記録しましょう。この記事では、窓・サッシまわりで雨漏りが起こる原因、結露との見分け方、自分でできる対処、修理の相談先を順番に解説します。
窓・サッシまわりが濡れたときに最初にすること
水が入っている最中は、原因探しよりも室内の被害を抑えることを優先します。
- カーテンを外すか、水が届かない位置へまとめる
- 窓の近くにある家具や家電を移動させる
- 窓枠に乾いたタオルや吸水シートを置く
- 床にビニールシートを敷き、その上にタオルを置く
- 水が多い場合は、浅い容器などで受ける
- 濡れた場所を写真や動画で記録する
タオルは水を含んだままにせず、こまめに交換してください。濡れた状態が続くと、窓枠や壁紙を傷める原因になります。
窓の近くにコンセントや電気機器があり、そこまで水が達している場合は不用意に触らないでください。
コンセントや電気機器から焦げたにおい、異音、火花などがある場合は、無理に触らずその場所から離れてください。煙や発火など火災が確認される場合は119番へ通報し、それ以外の電気設備の異常は電気工事店などへ相談しましょう。
外側の原因を確認するために、雨の中で脚立を使ったり、2階の窓から身を乗り出したりするのは危険です。無理に自分で確かめる必要はありません。
窓からの雨漏りか結露かを見分けるポイント
窓まわりの水は、雨漏りと結露のどちらでも発生します。次の特徴を目安にしてください。
雨漏りが疑われる症状
- 雨が降っているときや、雨の直後だけ濡れる
- 風を伴う雨や特定の風向きで起きやすい
- 窓枠の上側や片側など、決まった場所から水が出る
- 窓の周囲の壁紙にシミ、浮き、はがれがある
- 窓の上の壁や天井にも水の跡がある
- 雨がやんだ後も、窓の周囲だけ湿りが続く
結露が疑われる症状
- 雨が降っていない日にも発生する
- 寒い朝などにガラスや金属部分が広く濡れる
- 複数の窓で同じように水滴が付く
- 室内干しや暖房の使用中など、湿度が高いときに増える
- 換気や除湿をすると水滴が減る
結露とは、空気中の水分が冷たい窓などに触れて水滴になる現象です。住まいるダイヤルの結露に関する解説では、壁の内部で起きた結露が、雨漏りに似た水染みや壁紙の変色につながる場合もあると説明されています。
見た目だけでは判断できないこともあります。「雨の日だけだから雨漏り」「冬だから結露」と決めつけず、発生した天候や場所を記録して確認してもらいましょう。
窓・サッシから雨漏りする主な原因
窓の近くに水が出ていても、原因は一つとは限りません。
住まいるダイヤルの窓・ドアに関する解説でも、窓やドアの周囲は外壁と異なる部材が接するため、すき間が生じると雨水が入りやすくなると案内されています。
窓まわりのシーリングが傷んでいる
シーリングとは、窓枠と外壁の継ぎ目を埋めている弾力のある材料です。コーキングと呼ばれることもあります。
紫外線や温度変化などの影響で、シーリングにひび割れ、はがれ、すき間ができると、そこから雨水が入る可能性があります。
ただし、外から見えるひび割れが、そのまま室内の雨漏り原因とは限りません。見えている部分だけを自己判断で埋めると、水の出口までふさいでしまう場合があるため、修理範囲を確認してから補修することが大切です。
窓の近くの外壁にひび割れがある
窓の四隅や窓の上は、外壁にひび割れが生じることがあります。そのひびから入った雨水が壁の内側を通り、サッシの上や横から出てくる場合があります。
外壁のひび割れが広がっている、塗装が浮いている、室内側の壁が柔らかく感じるといった症状がある場合は、窓だけでなく外壁も確認してもらいましょう。
外壁の内側にある防水部分に問題がある
住宅の外壁の内側には、雨水が建物内部へ進むのを防ぐシートや部材があります。これらが窓まわりで正しくつながっていなかったり、途中で傷んでいたりすると、外から見えるすき間を埋めるだけでは雨漏りが止まらないことがあります。
壁の内側は住んでいる人が確認しにくいため、同じ場所から繰り返し漏れる場合や、補修後も再発する場合は、原因を調べてもらった方がよいでしょう。
サッシのパッキンや建て付けに問題がある
パッキンは、ガラスや窓枠のすき間をふさぐゴム状の部品です。パッキンの劣化や外れ、窓のゆがみ、閉まり方のずれなどにより、雨水が入りやすくなることがあります。
窓を閉めてもすき間が見える、鍵をかけにくい、窓が枠に当たる、パッキンが浮いているといった症状がある場合は、サッシ側の確認も必要です。
サッシのレールや水の出口に汚れがたまっている
サッシには、入り込んだ水を外へ流すための通り道が設けられていることがあります。レール部分に土、ほこり、落ち葉などがたまると、水が流れにくくなり、室内側へあふれる場合があります。
手の届く範囲の汚れは、晴れている日に柔らかいブラシや布で取り除けます。ただし、部品を外したり、穴をテープやシーリング材でふさいだりしないでください。掃除方法は窓の説明書やメーカーの案内も確認しましょう。
窓より上の外壁や屋根から水が回っている
雨水が入った場所と、室内で水が見える場所が離れていることは珍しくありません。住まいるダイヤルの雨漏り対策でも、外部から雨水が入った場所と室内で雨漏りを確認した場所が離れているケースや、複数箇所から入っているケースが紹介されています。
窓の上にベランダ、屋根、換気口、別の窓などがある場合は、それらの場所から入った水がサッシまわりに現れている可能性もあります。
見える範囲だけでは入り口を判断できない場合は「雨漏りの原因がわからないときはどうする?確認方法と相談先を解説」も参考にしてください。
大雨や風の強い日だけ漏れるのはなぜ?
普段の雨では問題がなくても、横から吹きつけるような雨のときだけ水が入ることがあります。
風が強い日は、普段は雨が当たりにくい窓の上側や外壁との継ぎ目にも雨水が当たります。また、風によって雨水がすき間へ押し込まれ、通常の雨では現れない症状が出ることもあります。
「台風のときだけだから仕方がない」とは限りません。同じ風向きの雨で繰り返す場合は、雨水が入る経路がある可能性があります。
相談するときは、次の内容も伝えましょう。
- 雨漏りが起きた日時
- 雨の強さ
- 風が強かったか
- どちらの方向から風が吹いていたか
- 雨が降り始めてから水が出るまでの時間
- 以前にも同じ場所で起きたか
発生条件が分かると、原因を絞り込みやすくなります。
窓からの雨漏りで自分でできる応急処置
自分で行うのは、室内を守るための一時的な対処にとどめましょう。
タオルや吸水シートで水を受ける
水が出ている場所に乾いたタオルを置き、床にはビニールシートや吸水シートを敷きます。水が壁を伝っている場合は、床に浅い容器を置いて受けます。
壁紙へ長時間タオルを押し当てると、湿気がこもることがあります。水を受けながら、濡れたタオルを交換してください。
カーテンや家具を窓から離す
布製品や木製家具が濡れると、変色やカビにつながることがあります。カーテンは外すか高い位置にまとめ、まだ濡れておらず、安全に動かせる家具や家電を移動しましょう。
写真と動画を残す
雨がやんだ後は症状が確認できなくなることがあります。水が出始めた場所、水の流れ方、窓全体、周囲の壁を撮影しておくと、相談時の手がかりになります。
自分でシーリング材を塗っても大丈夫?
原因が分からない状態で、窓の外側をシーリング材や防水テープで埋めることはおすすめできません。
一時的に水が止まったように見えても、雨水が別の場所へ回ったり、本来の排水経路をふさいだりする可能性があります。また、補修した部分によって元のひび割れや水の跡が見えなくなり、調査しにくくなることもあります。
高所作業には転落の危険もあります。外側の補修は、雨水の入り口と水の通り道を確認してから、必要な範囲で行ってもらいましょう。
早めに確認を依頼した方がよい症状
次のような症状がある場合は、タオルで水を受けるだけで様子を見続けず、早めに相談した方がよいでしょう。
- 雨が降るたびに同じ場所から漏れる
- 窓枠の上から水が流れてくる
- 壁紙が浮く、はがれる、変色する
- 窓まわりの木部が膨らんでいる
- カビ臭さが続いている
- 補修したのに再発した
- 雨がやんでも壁の湿りが続く
- 複数の窓や部屋で症状が出ている
水の量が少なくても、壁の内側では別の方向へ広がっている可能性があります。反対に、窓ガラス全体の結露であれば、すぐに外壁工事が必要とは限りません。まず原因を確認してから修理内容を決めましょう。
雨漏り無料相談を使うことで
今の状況を知ることができます。
※無料相談と、現地確認・原因調査・修理が無料であることは同じではありません。相談時に、費用が発生する範囲をご確認ください。
窓まわりの雨漏りではどのような修理をする?
修理内容は、原因となっている場所によって変わります。
- シーリングの傷み:古い部分を取り除いて打ち直す
- 外壁のひび割れ:ひびの状態に合った材料で補修する
- パッキンや窓部品の不具合:部品交換や窓の調整を行う
- 排水部分の詰まり:清掃して水の通り道を確保する
- 外壁内部の防水不良:外壁の一部を外して防水部分を直す
- 窓より上からの浸入:屋根、外壁、ベランダなど原因箇所を修理する
同じ「窓からの雨漏り」でも、清掃や部品交換で済む場合と、外壁内部まで直す場合では、工事内容が大きく異なります。窓まわりへシーリング材を追加するだけでよいのか、外壁や上部の確認も必要なのか、見積もり時に説明してもらいましょう。
修理費の考え方は「雨漏り修理の費用相場はいくら?場所・工事別の料金目安と見積もりの見方」、原因調査の費用は「雨漏り調査の費用はいくら?無料で見てもらえる範囲と調査方法を解説」で詳しく紹介しています。
窓・サッシの雨漏りはどこに相談する?
建物の種類や状況によって、最初の相談先が異なります。
持ち家の場合
新築時やリフォーム時の会社に相談できる場合は、まず工事をした会社へ連絡します。保証書や工事の書類があれば、相談前に確認しておきましょう。
依頼先が分からない場合や、窓以外からの浸入も疑われる場合は、雨漏りの原因調査に対応できる修理会社が候補になります。窓部品の故障が明らかな場合は、サッシ店や窓のメーカー窓口へ確認する方法もあります。
賃貸住宅の場合
自分で修理会社と契約する前に、大家や管理会社へ連絡します。発生日時と濡れている場所を伝え、写真や動画を送れるようにしておきましょう。
分譲マンションの場合
窓枠や外壁が共用部分として扱われることがあります。自分で外側を補修せず、管理会社や管理組合へ連絡し、管理規約と修理の進め方を確認してください。
どの業者へ依頼すべきか迷う場合は「雨漏り修理はどこに頼む?業者の選び方と依頼先を症状別に解説」も参考にしてください。
業者へ相談するときに伝えたいこと
問い合わせる前に、次の情報をまとめておくと相談が進みやすくなります。
- 戸建て、賃貸、マンションのどれか
- 水が出る窓の階数と部屋
- 窓枠の上、横、下のどこから出るか
- 雨の日だけか、晴れた日にも濡れるか
- 強い風や特定の風向きで起きるか
- 最初に気づいた時期
- 過去の修理や窓交換の有無
- 外壁や窓まわりに見えるひび割れの有無
- 写真や動画があるか
相談の段階で、現地確認や調査に費用がかかるかも確認してください。無料相談であっても、その後の訪問、調査、見積もり、修理まで無料とは限りません。
雨漏り無料相談を使うことで
今の状況を知ることができます。
窓・サッシの雨漏りに関するよくある質問
台風や大雨のときだけなら様子を見ても大丈夫ですか?
一度だけで、その後まったく再発しない場合は記録を残して様子を見る選択肢もあります。ただし、同じ風向きの雨で繰り返す、壁紙にシミが残る、窓枠が膨らむといった症状がある場合は、早めに確認してもらいましょう。
サッシの下側に水がたまるのは雨漏りですか?
すぐに雨漏りとは断定できません。結露水が流れた場合や、レールの排水部分に汚れがたまっている場合もあります。雨の日だけなのか、ガラス全体にも水滴があるのかを確認してください。
窓を閉めて鍵をかけても水が入るのはなぜですか?
窓本体ではなく、サッシと外壁の継ぎ目や、窓より上から雨水が入っている可能性があります。パッキンや窓の閉まり方に問題がある場合もあるため、窓まわり全体を確認する必要があります。
雨漏りしている窓へ自分で水をかけて確認してもよいですか?
おすすめできません。かけ方によっては、本来は水が入らない場所へ水を押し込んだり、被害を広げたりする可能性があります。原因を再現する散水調査は、疑わしい場所を分けながら行う専門的な調査です。
窓を交換すれば雨漏りは止まりますか?
原因が窓本体にあれば交換が必要になることもあります。しかし、外壁との継ぎ目や壁の内側、窓より上が原因なら、窓だけを交換しても止まらない可能性があります。交換前に雨水の入り口を確認しましょう。
まとめ
窓・サッシまわりに水が出ても、サッシの故障だけが原因とは限りません。窓と外壁の継ぎ目、シーリングの傷み、外壁のひび割れ、壁内部の防水部分、窓より上からの浸入など、複数の原因が考えられます。
まずはタオルや吸水シートで室内を守り、雨の強さ、風向き、水が出た場所を写真や動画で記録してください。雨が降っていない日にも複数の窓が濡れる場合は、結露の可能性もあります。
原因が分からないまま外側をシーリング材で埋めると、雨水の通り道が変わったり、調査しにくくなったりする場合があります。同じ場所から繰り返す場合や、壁紙・窓枠にも変化が出ている場合は、原因を確認してから修理内容を判断しましょう。
雨漏り無料相談を使うことで
今の状況を知ることができます。
※無料相談後に現地確認・原因調査・修理を依頼する場合は、それぞれの費用をご確認ください。
